大切なかわいい我が子なのに、気づけば怒ってばかりいて自己嫌悪してしまう。
子どもの寝顔を見ながら「怒ってごめんね」と謝っている。
なるべく怒らないようにしようと思っていたのにキレてしまった。
お母さんなら誰もがこのよなことを一度や二度、いえ何度も思ったことがあるかもしれません。
どうして私たちお母さんはまだ小さい子どもに怒ってしまうのでしょう?
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子どもを怒るのは隠れた理由があるから
どのお母さんも、もちろんいつでも怒っているわけではありませんね。
子どもと一緒になって笑ったり、子どもをほめたり、大好きだよと伝えたりしている時間の方が長いと思います。
そんな中、イライラしてしまったり、カッとなってしまうことがあるのは、その奥にある感情が原因なのです。
その原因になっているのは、例えば
・夜間の授乳や夜泣きによる寝不足
・抱っこや子連れの外出による身体的な疲れ
・慣れない育児による精神的な疲労
・密室育児による孤独感や寂しさ
・子どもの命を守る責任からの緊張感
・子どもの発達や病気などの不安や焦り
・育児に対する不安や辛さ
・家事が思うように進まないストレス
・心に余裕がない
・常に子どものペースに合わせるストレス
・現実と思い描く母親像とのギャップ
・夫や祖父母への不満
というような気持ちだと思います。
実は、感情には第1感情と第2感情があると言われています。そして「怒り」というのは第2感情になります。第2感情というのは2番目に出てくる感情です。
つまり、2番目の「怒り」よりも先に感じている1番目の気持ちがあるから怒っているのですが、この1番目の第1感情には気づいていないのです。
では第1感情とはどんなものかというと、「不安」「悲しさ」「苦痛」「ストレス」「寂しさ」「辛さ」「むなしさ」などの気持ちのことをいいます。
例えば、朝ぐずぐずしている子どもに怒ってしまうのは、仕事や用事で出かけないといけないので時間がない焦りや、親としてちゃんと子どもを幼稚園や学校へ行かせないといけないという気持ちがあるからです。
また子どもが迷子になって、子どもに何かあったらどうしようという心配と見つかった時には無事に見つかってよかったという安心の気持ちがあってから、「何やってるの!どこへ行ってたの!」という怒りがやってくるのです。
ですから、「怒り」を感じた時にはその元となっている第1感情に目を向けることで、自分が感情的になっている理由に気がつくことが出来ます。
第2感情ではなく第1感情を子どもに伝えましょう
自分の第1感情に気づけたら、第2感情の怒りではなく第1感情を子どもに伝えてみましょう。
第1感情を伝える時には「アイメッセージ」がおすすめです。
「アイメッセージ」というのは「私(アイ)」を主語にして、メッセージを伝えることです。
例えば、
「お母さん、早く出かけたいから急いでくれると嬉しいな」
「お母さん、本当に心配したよ。見つかって本当によかった!」
というように自分の気持ちを伝えるのです。
子どもにイライラする時の対処法
そうはいっても言うとおりに子どもは動いてはくれません。子どもにイライラする時におすすめの方法をお伝えしたいと思います。
①子どもから離れる
その場から離れてみましょう。隣の部屋へ行ったりトイレへ行って距離をおきましょう。少し離れると冷静になれます。ゆっくりと呼吸するように意識するのもおすすめです。
②ゆっくり10数える
怒りのピークは6秒と言われています。6秒間は冷静な判断が出来ないので、この間に感情を子どもにぶつけてしまうと後で後悔する可能性が高いです。ゆっくり10数えて落ち着いてみましょう。
③自分の時間を作る
お母さんは子ども中心に動いていることがほとんどです。ぜひ自分のための時間を少しでも作ってリラックスする時間を作ってください。
お気に入りのコーヒーを飲む、ぼーっとする、録画したドラマをみるなどなんでもいいです。気持ちにゆとりがあることが大切です。睡眠不足なら子どもと早く寝たり、少しでも昼寝してしっかり睡眠をとることも大事です。
子どもの出来ていることに目を向ける
私たち親はついつい子どもに期待をしてしまいますね。
「これくらい出来るはず!」「これくらい出来て当然!」と思ってしまっているのです。ですが、まだまだ生まれて数年しか経っていない子どもには出来ないのが当然なことが多いのです。
出来て当然と思っていることが出来ないとイライラしてしまいますが、出来なくて当然と思っていると出来なくてもイライラしないで受け入れられます。
成長したと思っても、まだまだサポートが必要なんですよね。
出来ないことばかりに目を向けてイライラして怒るよりも、その中でも出来ていることに目を向けていきたいですね。
出来ていることを探すようにすると、不思議と今まで見えてなかったことも見えてきます。意外とたくさんあることに驚くかもしれません。
出来ていることを認めてもらうことで、子どもはどんどん伸びていきます。
子どもを信じて長い目で見守りましょう
子どもが出来ないことがあるのはお母さんの責任ではありません。
子どもは1人1人違うのです。成長のスピードも得意なことも苦手なことも違います。他の子と比べなくていいのです。
しっかりさせないとと思わなくても、子どもはしっかりしている部分もあるし、しっかりしていない部分もあります。
お母さんが自分自身を振り返ってみても同じではないでしょうか?完璧な人なんていませんよね。
いくらお母さんが子どもを直そうとしても子どもは変わりません。自分自身が困ったり苦労して、自分で直そう気をつけようと思わないと変わることはありません。
子ども本人の気持ちが大切なのです。
いくら怒ったところ変わらないのなら、良いところをもっともっと伸ばしていきたいですね。