子育てコラム

そのままで大丈夫ですか?子どもが自分で責任のとれる大人になるために

子どもの成長は親にとって何よりも嬉しいものですね。

泣くことしかできなかった赤ちゃんから、自分で歩き、話して、自分でご飯を食べるようにたお、子どもが自分で出来ることが増えていきます。

自分でやりたい!という「意欲」と自分で出来た!という「自信」が子どもを成長させていきます。

子どもの成長に合わせて親の関りかたも変えていくことが大切です。

子どもが自分で考え、決めて、自分の足で進んでいけるようになるために、親は子どもにどのように関わっていけばいいのでしょうか?

Contents

子どもの成長とともに少しずつ手離していく

アメリカンインディアンの教えと言われる「子育て四訓」をご存知でしょうか?

【子育て四訓】

乳飲み子からは肌を離すな

幼児は肌を離して手を離すな

少年は手を離して目を離すな

青年は目を離して心を離すな

成長し、自立していく子どもとの接し方をとても分かりやすく教えてくれていると思います。

子どもが小さい頃は抱っこひもやスリングが手離せなかったですよね。抱っこやおんぶでお母さんとくっついていることが子どもにとって一番の安心でした。

子どもがハイハイしたり歩けるようになると、好奇心のおもむくままに自分の世界をひろげていくようになります。

まだ危ないことが分かっていないので、危険のないように親はしっかりと手をつないで子どもと一緒にいます。

そしてだんだんと、親の手をはなして子どもだけで進んでいくようになります。親の位置は子どもの横から子どもの後ろへと変わっていきます。

少し離れた場所から子どもの行動を見守るようになります。まだ目はしっかりと子どもを見ています。

そして、子どもは親の見えるところよりも遠くへとどんどん行動範囲が広がっていきます。もう目で追えなくなりますが、子どもの心にいつでも寄り添い、心を離すことはありません。

心を離さないというのは、子どもの話を聞くこと」「子どもを認めること」「子どもを信じること」だと思います。

子どもの成長とともに、親や家庭以外の人とのつながりが増えて子どもの世界は大きく広がっていきます。

その広い世界の中で、嬉しいことも悲しいことも楽しいことも辛いこともさまざまな経験をしていくことになります。

その時に親は子どもにとって

・帰る場所

・いつでもほっと安心できる

・どんな話も聞いてもらえる

・全ての気持ちを受け入れてもらえる

・ありのままを認めてもらえる

・困った時に頼れる

・助けてもらえる

・信じてもらえる

・自分は大切だと思える

でありたいですね。そんな親の心の支えがあって子どもは安心して自立していきます。

子どもの成長に合わせて親が子どもへの接し方を変えていくことが大切ですね。

子どもの自立へ向けて親がすること

①自分のことは自分でやらせましょう

子どもがもう自分で出来ることを、時間がかかるからなどの親の都合でやってあげてしまってはいませんか?

もちろん、初めは親の手伝いが必要ですね。ですが、慣れてきたら子どもにまかせてしまいましょう。

子どもにまかせるときは上手くできることを期待しないようにしましょう。結果よりも子どもが自分だけで出来たことをほめてあげてください。

出来ないからと親がやっていたらいつまで経っても出来るようにはなりません。

自分で出来た!とういう小さな成功体験をたくさん積み重ねていくことで、子どもは自信を持てるようになります。

②失敗を経験させましょう

子どもが忘れ物をした時に「お母さんのせいだ!」と言っていたら、あなたはどう思うでしょうか?

「お母さんのせい」はおかしいですよね。忘れ物をしないように気をつけるのは子ども自身です。

ですが、子どもが忘れ物をしないようにといつまでもお母さんが準備をしてしまうと子どもは親のせいにしてしまいます。

親が子どもに失敗させないようにしようとすることは、子どもが自分で気をつける機会を奪っているのです。

例え失敗しようとも子どもに任せてみましょう。そして忘れ物をしたとしても、自分が困るという経験をさせることが大切です。

忘れ物をして困ったから、恥ずかしい思いをしたから、次は忘れないようにしようと子どもは自分のこととしてとらえることができます。

失敗からこそ多くのことが学べますね。

③自分で考えさせましょう

自分で考えることが出来るようになるには、練習が必要です。いきなり考えろと言われても子どももどうしていいか分かりません。

ですから、「どうしたらいいと思う?」と子どもに質問をするようにしてみましょう。

答えられるときもあれば答えられないときもあります。答えられないときは、親が選択肢を用意してあげましょう。

選択肢を用意するときは、選択肢の数を多くして答えが一つだけではなくいくつも答えがあることを示したいですね。

そして、その中に子どもが笑ってしまうようなものも入れておくのがおすすめです。尋問しているのではありません。親子で楽しみながら一緒に考えたいですね。

もし子どもが答えられなくても、それでもいいのです。答えられなくても質問されたことを考えています。その考えるということが大切です。

また、子どもの答えが間違っていると思っても、「そう思っているんだね」と子どもの考えを受け止めてから、「お母さんは、こう思うよ」と伝えてください。

親が変われば子どもも変わっていきますね。

子どもの成長を長い目で見守っていきましょう

大人も子どもも何でもすぐに出来るようにはなりません。日常の中で繰り返して身についていきます。

子どもは家庭生活のなかで、多くの大切なことを学んでいきます。だからこそ親の言動が子どもに大きな影響を与えます。

子どもが親を信頼してくれているように、親も子どもを信頼して子どもに任せてサポートする気持ちを大切にしていきたいですね。

子どもの成長や自立は、大きな嬉しさとともに少しの寂しさもありますが、やっぱり嬉しいものですね。

長い目で子どもの成長を見守って親子で共に成長していきたいですね。

いつまでも心の繋がりを大切に、自立していくお子さんを応援していきましょうね!