前回、明橋大二先生の本より、子どものほめ方のコツを3つ教えていただきました。
まだお読みになってない方は、よろしければ前編を読んでからお読みくださいね。
コツが分かれば、すぐに使えるほめ方ばかりなので、
私も子どもに実践しています。
ほめられて嬉しそうな子どもの顔を見ると
こっちまで嬉しくなってしまいます。
明橋大二先生の本に載っているほめ方のコツはあと3つあります。
次は一体どんなほめ方を教えてくださるのでしょうか。
明橋大二先生の本「子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方」から
子どものほめ方のコツをさらに教えていただきましょう。
Contents
明橋大二先生はどんな人?明橋大二先生のプロフィール
明橋大二先生のことを初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんので、明橋大二先生のプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。
明橋 大二(あけはしだいじ)
昭和34年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 子育てカウンセラー・心療内科医。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。 児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。
著書は「なぜ生きる」(共著)、「輝ける子」、「思春期にがんばってる子」、「翼ひろげる子」、「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」、「10代からの子育てハッピーアドバイス」など多数。
明橋大二先生のおかげで子育てで大事なことが分かり、悩みが減って子育てが楽しくなりました。
明橋大二先生の本より、子どものほめ方のコツ後編
④よその子と比較するよりも、その子が、少しでも成長したところを、見つけていきましょう
私たちは、ついつい子どもを、ほかの子と比較してしまいます。
子どもによって、成長には個人差がありますし、いろんな事情もあります。
表面的なところだけで比較して、あの子はいい、この子はダメ、とは、本当は言えないのではないでしょうか 。
もし、比較するとすれば、私は、以前のその子と比較するのがいいと思っています。
子供ですから、少しずつでも成長していきます。
1年前にできなかったことが、今年はできるようになっています。
半年前、わからなかったことが、今はわかるようになっています。
そうすると、子どもなりの成長、がんばっているところが見えてくるはずです。
それを伝えれば、子どももやる気を出して、さらに成長していくのではないでしょうか。
×友達と比較して注意する
◯以前のその子と比べてみる
⑤こんなタイプの子は、時には、失敗をほめましょう
最近の子の中には、とても敏感で、大人の気持ちを常に察知する、「手のかからない、いい子」が増えてきています。
こういうタイプの子は、いったんいい子になってしまうと、なかなかその枠組みから外れることができません。
こちらから、「そんなにがんばらなくてもいいよ」「もっと甘えていいんだよ」「そんなに気を遣わなくてもいいよ」と言っても、どうしたらいいのかわかりません。
結局、やっぱりいい子になってしまいます。かといって、ほめても、よけい、いい子に拍車がかかってしまうので、うまくいきません。
では、どうすればいいのか。
私は、そういう子には、「失敗をほめる」というやり方がいいと思っています。
本人は、いい子でなくちゃいけない、大人の期待にこたえなきゃならない、と、能力の120パーセント150パーセントがんばっています。
それはとてもたいへんなことで、どこかで疲れがたまってきてしまいます。
でも、そんな子でも、たまには失敗するとき、がんばれないときがあります。
それを積極的にほめていくのです。
「あんたも失敗することあるんだねー。でも、そういうところも、とっても人間らしくていいよ。がんばってる◯◯まるちゃんもいいけど、そういうドジする◯◯ちゃんもいいなー」と言うのです。
そうすると、今までいい子にならなきゃ、失敗してはいけない、と思って気を張り詰めていたのが、ほっとした表情に変わります。
いい子じゃないと、ここにいちゃいけないんだ、と思っていたのが、いい子じゃなくても、ここにいていいんだ、と思えるようになります。これが自己肯定感です。
そうすると、だんだん自己主張が出てくるようになります。今まで手がかからなかった子が、逆に手がかかるようになってきます。
親としては、ちょっとたいへんなのですが、われわれからすると、ここまでくれば、もうOKです。
無理していると思ったら、積極的に失敗をほめる
⑥「ありがとう」は最高のほめ言葉です
最も簡単で、最も有効なほめ言葉は、「ありがとう」です。
「ありがとう」という言葉は、お礼の言葉であると同時に、最高のほめ言葉なのです。
私たちが、人から「ありがとう」と言われると、どうしてうれしいのか、というと、
何かお礼を言ってくれたからうれしい、というよりも、
自分のやったことが人の役に立てた、自分の存在に意味があった、と思えるからうれしいのです。
人間にとって最も大切な自己肯定感をダイレクトに育てる言葉です。
思春期の子などは、下手にほめても「ふん」という感じですし、「そんな当たり前のことで、ほめられたくねーよ」と言う子もいます。
しかしそういう子でも間違いなく届く、ほめ言葉、それが、「ありがとう」です。
ちょっとしたことでもいいのです。左の物を右にやった、そういうことでも、「ありがとう」と伝えていくことで、相手の自己肯定感が育まれていくのです。
自分も人の役に立てるんだ、自分も必要とされるんだ、そういう気持ちが、心の成長の土台になり、勉強に意欲的に取り組んだり、社会のルールをちゃんと守ったりすることの基礎になります。
自分も大切な人間なんだ、と思えて初めて、他人も大切にできるようになるのです。
×親が「ありがとう」を言わず、子どもにだけ要求する
◯少しのことでも「ありがとう」と伝える
出典元:子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方(一万年堂出版・2010) / 明橋大二著 / P.46~63引用
明橋大二先生の本を読んで、子どもをほめるのが楽しくなりました
親はついつい、自分の子とよその子と比べてしまいますね。
でも、よその子のいいところを見ているだけなのですね。
よその子のお母さんは、同じように悩みや苦労していることがあって、
みんな一緒なんですね。
そして、よその子と比べるのではなく、以前の自分の子と比べれば
成長して、できるようになったことがたくさんあって、ほめるところばかりですね。
また、失敗をほめるというやり方もあることに驚きました。
失敗をほめるってすごくいいですよね。
うまくいっても、いかなくても、ほめてもらえたら、
子どもは自信のかたまりになると思います。
そして、最高のほめ言葉の「ありがとう」も教えていただきました。
「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はいないと思います。
「ありがとう」を口ぐせにしたいですね。
明橋大二先生に子どもをほめる6つのコツを教えて頂いていかがでしょうか。
このコツを使うと、子どものほめるところがたくさん見つけられますよね。
たくさん子どもをほめて、親子で笑顔の時間がふえたら素敵ですね。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
読んでくださった方の心がすこしでも元気になってもらえたら嬉しく思います。