明橋大二先生

明橋大二先生のインタビュー、不登校の子どもと親、双方の支援が大切

子どもが学校へ行けなくて不登校になったとき、

子どもも苦しんでいますが、親もどうしたらいいのか分からずに苦しんでいます。

不登校の子ども達の居場所をつくり支援をされている

NPO法人子どもの権利支援センターぱれっとの理事長をされている

明橋大二先生のインタビューが、明橋大二先生の著書「みんな輝ける子に」に

掲載されていますので、紹介させていただきます。

明橋大二先生のインタビューが、子どもの不登校に悩んでいる方にとって

何か得るものがあれば嬉しく思います。

Contents

明橋大二先生はどんな人?明橋大二先生のプロフィール

明橋大二先生のことを初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんので、明橋大二先生のプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。

明橋 大二(あけはしだいじ)

昭和34年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 子育てカウンセラー・心療内科医。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。 児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。

著書は「なぜ生きる」(共著)、「輝ける子」、「思春期にがんばってる子」、「翼ひろげる子」、「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」、「10代からの子育てハッピーアドバイス」など多数。

明橋大二先生に教えていただいたことが、私の子育ての一番の土台になっています。

明橋大二先生のおかげで子育てで大事なことが分かり、悩みが減って子育てが楽しくなりました。

明橋大二先生のインタビュー、不登校の子どもと親、双方の支援が大切です

著者・明橋大二先生にインタビュー

不登校の子どもと親、双方の支援が大切です

不登校の子どもたちの支援を続ける原動力は?

 中学三年生時に不登校だった生徒の五年後が、どういう状態かを追跡調査した結果が、

平成二十六年、文部科学省から発表されました(「不登校に関する実態調査」)。

 その結果は、五年後、学校に行っているか仕事をしている人の割合は、

八十二パーセントでした。もちろん仕事や学校に行っているだけが回復ではないし、

二十歳の時点で、たまたま学校も仕事も行っていなかった人も入っているでしょう。

しかし少なくとも、「不登校になったら、一生引きこもり」ということでは決してない、

むしろ多くの子供はちゃんと元気になっていく、ということが、

証明されたと思っています。

 よく不登校の子どもに対して、「学校さえも行けない者が社会で通用するはずがない」

と言う人がいます。私は、そういう人に対して、「ではその根拠は?」と聞くと、

たいてい答えられません。個人的な思い込みでそう言っているだけなのです。

 実は統計からいっても、私自身、何百人という不登校の子どもと

関わってきた経験からも、多くの不登校の子どもは、時間とともに元気になっていくし、

無理に追い詰めたりせず安心できる環境で見守っていけば、

いずれちゃんと社会に出ていくのです。

「不登校になった時はつらかったけれど、今思えば、

あれも決して自分の人生にとってマイナスではなかった」と、

一人でも多くの子どもたちが感じてくれればと、

これからも支援を続けていきたいと思っています。

親の支援の大切さも訴えられていますね。

不登校だけでなく、子どもがいろいろと心配なサインを出してきた時には、

親もいっぱいいっぱいになってしまいます。

そこから、子どもをついつい追い詰めてしまったり、

言ってはいけないことを言ってしまったりするのです。

ですから、子どもを支えようとするには、まず親を支えなければならないと

思っています。

 ぱれっとでは、不登校などの悩みを抱えた親の会を月一回開催しています。

私も助言を行いますが、同じ悩みを抱える親同士の支え合いは、

専門家のカウンセリング以上に有効だと感じています。

また保育園に関わって子育てのアドバイスを行ったり、

コモンセンスペアレンティングなどの、子育てのスキルを

親に伝える研修会も行ったりしています。

最後に、明橋先生がさまざまな活動で、大切にしていることがありましたらお聞かせください。

 私たちが活動を通して大切にしてきたことが一つあります。

それは「子どもを信じる」ということです。

 学校に行けなくなったり、非行に走ったりすることがあったとしても、

そこには必ず理由がある。決して単なるわがままや怠けではない。

よくよくの理由があったに違いないと信じること。

 そして子どもには力がある。子どもは必ず自ら立ち直る力を持っている。

それを信じて見守ることが、大人の役割なのだと思います。

 子どもを信じることができない人は、また大人も信じることができない人です。

人間を信じることができない人です。

 私は子どもを信じることによって、人間を、いのちの価値を、

信じたいと思っています。 

出典元:みんな輝ける子に(一万年堂出版・2015) / 明橋大二著 / P.214~218引用

明橋大二先生のインタビューから、子どもを信じることの大切さを学びました

子どもが不登校になると、このままずっとひきこもってしまうのではないかと

不安になってしまいますが、決してそうではないのですね。

多くの不登校の子たちは、安心できる環境で見守っていれば

だんだんと自信を取り戻して、元気になり社会へと出ていけるのですね。

このことを知っていれば、何の根拠もなく自分の思い込みだけで

不安になるようなことを言ってくるような人がいても

親は安心して、子どものことを信じて見守っていられると思います。

そうはいっても、やはり親は子どもの不登校に不安や悩みを持ちますので、

同じ悩みを抱える親同士の支え合いが大切になるのですね。

専門家のアドバイスもとても参考になりますが、

やはり同じ悩みを共有する親とのつながりが支えになると思います。

そして、子どもを信じることがいちばん大切なのですね。

いつでも子どもを信じて味方でいること、

子どもにはどんなことがあっても自分で乗り越えたり、

自ら立ち直る力を持っていることを信じて見守ることが

大事なのだとよく分かりましt。

子どもを信じることを教えて下さった明橋大二先生に感謝しています。ありがとうございます。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

読んでくださった方の心がすこしでも元気になってもらえたら嬉しく思います。