小学校はなぜ6~7歳から始まるのでしょうか?
実はちゃんと理由があるのですね。
子どもが育っていくのには順序があります。
この順序をしっていると、子育てがしやすくなるかもしれません。
明橋大二先生は子育ての順序について、分かりやすく教えてくださいます。
家を建てる時に、基礎工事をしてしっかりとした土台を作ってから
その上に家を建てますよね。
同じように、子育てで最初に育てる一番大事な土台についても
明橋大二先生は教えてくださいます。
さっそく明橋大二先生の子育てハッピーアドバイスを聞いてみましょう。
Contents
明橋大二先生はどんな人?明橋大二先生のプロフィール
明橋大二先生のことを初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんので、明橋大二先生のプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。
明橋 大二(あけはしだいじ)
昭和34年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 子育てカウンセラー・心療内科医。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。 児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。著書は「なぜ生きる」(共著)、「輝ける子」、「思春期にがんばってる子」、「翼ひろげる子」、「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」、「10代からの子育てハッピーアドバイス」など多数。
明橋大二先生のおかげで子育てで大事なことが分かり、悩みが減って子育てが楽しくなりました。
明橋大二先生の心の土台を築く子育てとは?
うちの子は、「言えば言うほど、逆効果」になってしまいます。どうしてでしょうか
私たちが生きていくうえで、いちばん大切なことは、
『自己評価』『自己肯定感』といわれるものを持つことです。
私は存在価値があるんだ、大切な人間なんだ、生きていていいんだ、という気持ちです。
この心の土台が、私たちに築かれるのが、年齢でいうと、だいたい0~3歳くらいといわれています。
お母さんに抱っこされたり、よしよししてもらったり、だだをこねたり、一緒に笑ったり、
そういうことを通じて、この気持ちが育まれていくのです。
この気持ちを土台にして、次に可能になるのが、『しつけ』『生活習慣』といわれるものです。
これが、身につくのが、だいたい4歳から6歳といわれています。
さらに、この自己評価、しつけを土台にして、初めて可能になるのが『勉強』です。
これが、だいたい7才からです。
ところが、現在、いろんな気にかかる行動や症状を示す子どもを見ていると、
その前提となっている『自己評価』の部分が、しっかりできていない、あるいはボロボロに傷ついている、という子どもが少なくないのです。
そういう子どもに、『しつけ』とか、『勉強』を教えようとしても、
身につかないばかりか、逆に、すでに低くなっている『自己評価』をさらに下げてしまう、
傷つけてしまうことになりかねません。
「言えば言うほど逆効果」「叱れば叱るほど、悪循環」という子は、たいてい、
このいちばん大切な、『自己評価』の部分が、しっかりできていないのです。
そういう子は、いったん、『しつけ』や『勉強』はおいておき、まずしっかり『自己評価』を育むことが必要です。
ですから、子育てでいちばん大切なのは、この『自己評価』をしっかり育むことです。
また、これさえ、しっかりできていれば、その後、しつけや、勉強も、それなりに、自然と身についてくるのです。
また、さまざま事情で、小さいときに、『自己評価』をしっかり育むことができなかった子どもも、あります。
その場合もそれでもう手遅れ、ということはありません。
いつでも気がついたときに、やり直せば、少々時間はかかっても、必ず取り戻すことができるのです。
出典元:子育てハッピーアドバイス2(一万年堂出版・2006) / 明橋大二著 / P.20~27引用
明橋大二先生、子育てに手遅れはないのですね
ぐらぐらな土台の上に、いくら大きくて高いビルを建てようとしても、
すぐに倒れてしまいますよね。子どもも同じなんですね。
自己肯定感という、しっかりとした土台をつくることが大切なんですね。
しかも、土台さえしっかりしておけば、その後のしつけや勉強といったことで
親の悩みや苦労が減ってくれるのなら、やらない手はないですよね。
それに、気がついた時にやり直すことが出来ることに、とてもホッとしました。
私もしつけで悩んでいたり、勉強を頑張って欲しいけれど、子どもに言っても
落ち込んでしまってどうもうまくいかない時などに、
この心の土台のことを思い出して、まず子どもの自己評価をあげることに
心を尽くすことが出来ました。
出来ないことには目をつむって、出来ていることを褒めるようにしました。
すると、自信を持てたようで以前よりも意欲的になりました。
心の土台について、知っているかどうかが本当に大切だなと実感しました。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
読んでくださった方の心がすこしでも元気になってもらえたら嬉しく思います。