明橋大二先生

明橋大二先生より、HSCには好奇心の強い子たちもいます

HSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子)は

ひといちばい刺激に敏感なので、大人しいイメージを持っていますが

必ずしも、みんながそうであるとは限らないようです。

明橋大二先生によると、HSCの中で約30パーセントが

外向的で好奇心が強いHSS(High-Sensation Seekig:刺激探求型)だそうです。

特性が矛盾しているように感じますが、いったいどういうことなのでしょうか。

明橋大二先生に、HSCとHSSについて詳しく教えていただきましょう。

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明橋大二先生はどんな人?明橋大二先生のプロフィール

明橋大二先生のことを初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんので、明橋大二先生のプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。

明橋 大二(あけはしだいじ)

昭和34年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 子育てカウンセラー・心療内科医。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて、真生会富山病院心療内科部長。 児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。 専門は精神病理学、児童思春期精神医療。

著書は「なぜ生きる」(共著)、「輝ける子」、「思春期にがんばってる子」、「翼ひろげる子」、「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」、「10代からの子育てハッピーアドバイス」など多数。

明橋大二先生に教えていただいたことが、私の子育ての一番の土台になっています。

明橋大二先生のおかげで子育てで大事なことが分かり、悩みが減って子育てが楽しくなりました。

明橋大二先生より、HSCの中に好奇心の強い子たちもいます

ひといちばい敏感な子の中に、好奇心の強い子が約30%います

刺激を求めるタイプの子もいます

「ひといちばい敏感な子」というと、内向的で、

おとなしいイメージを持つかもしれません。確かに、そのような子もいます。

しかしその一方で、外向的で、好奇心が強い子もいるのです。

アーロンさんによると、HSCの中で、約30パーセントが、外向的だといわれています。

この外向的な性格をHSS(High-Sensation Seekig:刺激探求型)といいます。

例えば、退屈しやすい、新しい場所に行きたがる、

初めての出来事を楽しむ、珍しいものを見に行く、などです。

HSCと、この特性は、矛盾するように思いますが、これは、それぞれ独立した気質です。

HSCは、新しい出来事に遭遇したとき、それがどういう事態か、

深く考え、確認しようとします。そのうえで、

刺激を求めない子どもと、刺激を求める子どもと、2とおりのタイプに分かれます。

HSCで刺激を求めないタイプ

どちらかというと、リスクを取らず、新しい世界にはなかなか入ろうとしません

HSCで刺激を求めるタイプ

しかし、HSCで刺激を求める子どもは、状況をじゅうぶん確認したうえで、

それでも好奇心のほうが勝ってしまい、新しい世界に入っていこうとします。

一方、HSCではない子(非HSC)にも、2とおりの違いがあります。

非HSCで刺激を求めないタイプ

非HSCで刺激を求めない子どもは、あまり物事を気にせず、

現状を受け入れ、マイペースで淡々と生きています。

非HSCで刺激を求めるタイプ

逆に、非HSCで刺激を求める子どもは、現状をよく確認せずに、

いきなり新しい世界に飛び込もうとします。

ですから、この世には、4とおりの子どもがいることになります。

もちろん、どの性格がいいとか、悪い、というわけではありません。

それぞれに長所と短所があり、すべてのタイプが必要とされているのだと思います。

この世には4タイプの人がいます

大人でも、HSPで刺激を求める人なら、どんなリスクがあるか、

じゅうぶん考えたうえで、そこに飛び込もうとするでしょう。

会社なら、社員の気持ちにも配慮する繊細さを持つ一方で、

大胆な決定もする、よき経営者に向いているといえます。

逆に、非HSPで刺激を求める人ならば、いわば「突撃型」で、

新天地や新規事業に飛び込んでいく人といえるでしょう。

HSPで刺激を求めない人は、どちらかというと、

参謀とか、アドバイザーが向いています。

非HSPで刺激を求めない人は、物事をあまり深く考えすぎることなく、

淡々と仕事をこなしていきます。常識的な考え方ができ、でしゃばることなく、

皆から信用される社会人になるでしょう。

すべてのタイプの人が活躍できる場のあることが、

よりよい社会のために、とても大切なことなのだと思います。

出典元:HSCの子育てハッピーアドバイス(一万年堂出版・2018) / 明橋大二著 / P.82~89引用

明橋大二先生、HSCは2とおりのタイプに分かれるのですね

HSCには、2とおりのタイプがあり、

石橋を叩いてみてやっぱり渡らないHSCと、

石橋を叩いてから渡ってみるHSSがいるのですね。

HSSは約30%いて、どんどん新しい刺激を楽しみたいので、

状況をじゅうぶんに確認して、そのうえで新しい世界へと入っていくのですね。

またHSCに、刺激を求めないタイプと刺激を求めるタイプがいるように、

HSCではない子(非HSC)にも同様に、

刺激を求めないタイプと刺激を求めるタイプがいます。

つまり、4とおりの子どもがいるのですね。

それぞれに長所と短所があり、どのタイプもみんな必要なのですね。

大人にも4タイプの人がいて、それぞれの長所に合わせて、

仕事をしている人が多いのですね。

この4タイプの人々が、社会の中で、お互いに助け合い、

補い合っているのですね。

すべての人が、自分の良いところを発揮できると素敵ですね。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

読んでくださった方の心がすこしでも元気になってもらえたら嬉しく思います。